BTAインシーズン・パフォーマンス・トレーニング・マニュアル
BTA PERFORMANCE PROGRAM [IN-SEASON]
多くの選手は、シーズン中のトレーニングのやり方や考え方を間違えてしまいます。
BTAで指導する選手の多くは、オフシーズンにハードなトレーニングを積んでいき、パワー、筋力、スピードの各部門で信じられないような成長を遂げていきます。
そして全ての運動能力を向上した状態でシーズンを迎え、前シーズンよりも100%運動能力を高めてシーズンを迎えていきます。
しかし、そこでよくある選手の一例は、インシーズンに入りトレーニングを中断することです。インシーズンでトレーニングを中断してしまうと、オフシーズンに築き上げた運動能力は徐々に低下していきます。
インシーズン終了時には、彼らは前シーズンと同じレベルの身体能力に低下しているでしょう。オフシーズンに投資したハードワークはすべて無駄になってしまうのです。
一方で、シーズンが始まってもオフシーズンと同等のトレーニングを続けられると思っている選手がいます。しかし練習、試合、遠征など、シーズン中のストレスは確実に蓄積されていき、オーバートレーニングの症状が出始めます。
オフシーズンで作り上げた身体能力を維持するために、インシーズンでもトレーニングを継続しなければならないですが、かといって、オフシーズンと同じ内容のトレーニングでは続けられません。
そこでBTAは、シーズン中もトレーニングを継続して運動能力を維持できるように「インシーズン・トレーニングプログラム」を作成しました。
このインシーズン・トレーニングプログラムでは、オフシーズンのトレーニングの成果を失う心配や、オーバートレーニングの心配をすることなく、選手の運動能力を向上、または少なくとも維持し続けることができます。
プログラムの原則
インシーズン・トレーニングプログラムはとてもシンプルで、飾り気はありません。派手なメソッドもありません。
上で述べたように、ほとんどの選手はシーズンが進むにつれてパフォーマンスが低下するのは自然なことです。この低下を防ぐために、週4日のトレーニングにこだわります。
4日間のトレーニング
BTAのインシーズン・トレーニングプログラムは、4日間のトレーニングで構成されています。
シーズンは慌ただしく、試合数が多い選手もいますので、決して毎日トレーニングをする必要はありません。
週2日の筋力トレーニング
毎週、2日間はレジスタンス・トレーニング(筋力トレーニング)に専念してください。 そしてレジスタンス・トレーニングの日はフルボディになります。
一般的には、上半身2日、下半身2日というような部分部分で分割したトレーニングを行いますが、BTAではそうではなくて、各セッションで全身を鍛えます。
つまり、一般的な上半身2日、下半身2日という分け方ではなく、週2日間、それぞれの日で全身をトレーニングするのです。 こうすることで筋肉を刺激し、無理なく動きを鍛えることができます。
週2日のモビリティとアクティブリカバリー
残りの2日間のトレーニングは、モビリティとアクティブリカバリーで構成されます。この2日間は、身体の可動性を維持、あるいは向上させることに専念します。
また、この2日間にアクティブリカバリーを取り入れることで、シーズン中に身体が直面するストレスを和らげ、練習や試合による痛みを軽減する効果も期待できます。
モビリティとアクティブ・リカバリーの日は、全身へのアプローチに従います。
BTA式インシーズン・トレーニングの目標
シーズン中のトレーニングの目標は、個々のトレーニング経験レベルによって異なりますが、このプログラムによって運動能力の向上は目標としません。オフシーズンに頑張って鍛えた運動能力を維持するためにトレーニングを行います。
しかし、新入生やトレーニングを始めたばかりの選手であれば、運動能力が向上する可能性があります。
繰り返しますが、これらはすべて選手のトレーニング経験レベルによります。
経験レベルに関係なく目標は、オフシーズンで獲得した運動能力を維持し、肉体のピークを維持することです。
ピリオダイゼーション(期分け)なし
このシーズン中のプログラムにはピリオダイゼーションはありません。ピリオダイゼーションとは「今月は下半身の強化月間」「今月はスピードの強化月間」というような期分けのことを言います。
繰り返しになりますが、インシーズン・トレーニングプログラムでピリオダイゼーションがないのは、このプログラムの目的は上達することではなく、維持することだからです。
パワー、筋力、爆発力、スピードを維持する。これは、試合が続いたとしてもパワー出力を同じにするためです。また、ケガの可能性を減らすためでもあります。
最後に
もうおわかりのように、シーズン中のトレーニングの目標は、高いパフォーマンスを維持することです。記録更新を目指したり、体を酷使したりはしません。
その代わり、BTAは選手のトレーニングが次のようなことにならないよう、慎重にトレーニングを行います。
神経系に過度なストレスを与えないよう、控えめな方法を取ります。
積極的なリカバリーを行い、痛みや疲労を軽減させます。
以上のようなトレーニングの方針により、パフォーマンスを維持し、シーズン通して同じプレーができるようにしていきます。
